宅配食事サービスの種類。総菜・弁当などサービスによる違いは?
「宅配食事サービス」と一言でいっても、サービスによって食事内容やお届け時の状態は異なります。おかずのみの総菜タイプもあれば、主食(ごはん)もセットになったお弁当タイプもあります。お届け時の状態も、冷凍・冷蔵・常温と様々です。どのようなメリット・デメリットがあり、どのような方に向いているサービスなのかをご紹介します。
弁当タイプと総菜タイプの違い
宅配食事サービスには大きく「弁当タイプ」と「総菜タイプ」があります。一番大きな違いというと、主食(ごはん)がついているかついていないかです。
「弁当タイプ」は主菜・副菜・主食(ごはん)が組み合わされたお食事です。幕の内弁当のようなものをイメージすると良いでしょう。まるっとパックになっているので、自分でごはんを用意する必要はありません。
「総菜タイプ」は主菜・副菜などのおかずがメインとなっているタイプです。サービスによって、ごはんをつけることも可能です。
「総菜タイプ」の中でも、主菜・副菜が組み合わされた一食分がパックとなっているタイプと、主菜・副菜などおかずそれぞれが単品ごとに袋詰めされているレトルトのようなタイプに大きく分かれます。 主食(ごはんなど)は自分で用意したい、ごはん・パン・麺など気分によって変えたい、という方には総菜タイプがおすすめです。
また、おかずが単品ごとに封入されているタイプであれば、その日の気分によって食べる量を調整することもできるので便利です。
保存状態の違いとそれぞれのメリット・デメリット
保存状態は、大きく「冷凍タイプ」「冷蔵タイプ」「常温タイプ」に分かれます。それぞれのメリット・デメリット、またどんな人におすすめかを紹介します。
【冷凍タイプ】
冷凍タイプはお弁当または総菜が冷凍された状態で届きます。多くの場合、宅配便の冷凍便で届けられます。届いたら冷凍庫での保管が必要です。召し上がるときには、電子レンジや湯せんなどで解凍をします。 「冷凍って味が落ちるんじゃない?」と心配される方もいるかもしれませんが、最近では急速冷凍など食材の味を落とさない工夫をしている事業者も多くあるので安心です。
- ・メリット
- ‐保存がききやすい
- ‐自分の予定やペースに合わせて使うことができる
- ・デメリット
- ‐解凍方法によっては味が落ちたり水っぽくなったりする可能性がある
- ‐保存のために冷凍庫に広めのスペースが必要
- ・おすすめの人
冷凍タイプは、保存がきくことが最大のメリットといえます。そのため、宅配食事サービスを必要なときに利用したいという方に特におすすめです。冷凍庫にストックしておいて、必要に応じて解凍して利用するという使い方もできますよ。
【冷蔵タイプ】
冷蔵タイプは、宅配便のクール便で届けられるケースが多くなっています。届いたら冷蔵での保存が必要です。冷たい状態ですので、召し上がるときには電子レンジで温める必要があります。新鮮さやおいしさを保つために、急速冷蔵を行ったり、専用の冷蔵庫を利用したりするなど各社工夫をこらしています。
- ・メリット
- ‐冷凍と比べて温める時間が短い
- ‐毎日届けられるタイプが多いので、保存スペースに気を使う必要が少ない
- ‐食材の食感や香りなどを感じやすい
- ・デメリット
- ‐冷凍と比較すると保存がきかない(傷みやすい)
- ・おすすめの人
毎日利用したいけど、日や時間によっては家を空けることもある方には冷蔵タイプはおすすめです。冷蔵タイプは、その日中に食べる必要があるものもあれば、冷蔵庫で数日保存できるものもあります。サービスによっては冷蔵ボックスなどを利用してお届けできるものもありますので、直接受け取ることができない場合にも安心です。
【常温タイプ】
常温タイプは、多くの場合、宅配便ではなく各エリアの担当者が手渡しで行っています。そのため、事業者・サービスによっては対応していない地域もあるので注意が必要です。
- ・メリット
- ‐見守りサービスがついている場合が多い(宅配が手渡し)
- ‐そのまま食べられる
- ‐つくりたてのおいしさを感じられる
- ・デメリット
- ‐保存がきかない
- ‐受け取りの時間に自宅にいなければならない
- ・おすすめの人
常温タイプは、各サービスの地域の担当が見守りを兼ねてお届けをする場合が多いです。見守りサービスも合わせて利用したいという方には最もおすすめです。また、受け取ってそのまま食べることができるので、電子レンジや火器を使った調理ができない方は、常温タイプで届くものを選ぶと良いでしょう。
宅配食事サービスには、お弁当・総菜タイプ、冷凍・冷蔵・常温タイプなど様々な種類があるので、利用するサービスを選ぶときには注意が必要です。それぞれのメリットやデメリットを理解して、タイミングや状況に合わせて使い分けると良いでしょう。