制限食の種類や選び方とは|食事に制限があるなら宅配弁当がおすすめ!
高齢者の中には、生活習慣病にかかっている人が少なくなく、病気の症状をコントロールするためには、制限食によって食生活を見直す必要がある場合もあります。制限食とは、カロリー、塩分、特定の栄養素などを制限した食事のことで、いくつもの種類があります。本記事では、制限食とは何か、種類などについて解説した上で、制限食を用意する方法としての宅配弁当についても触れていきます。
【制限食とは】
制限食とは、病気や健康状態に合わせて、カロリー、塩分、栄養素などを制限した食事のことです。病気や健康状態に応じて、さまざまな制限食があります。
制限食が必要になる理由
制限食は、生活習慣病などの病気や健康状態によって、病気の予防あるいは進行を防ぐために、食生活の改善が必要な場合に摂取する食事のことをいいます。高齢になると、糖尿病、高血圧といった生活習慣病を患う人が少なくなく、食生活と関連性のあるケースが多いです。ただし、制限食は、自己判断で取り入れるのではなく、医師の指導の下で、治療の一環として食生活の見直しを行いましょう。
制限が必要になる栄養素の例
制限食は、カロリー、塩分、特定の栄養素を制限した食事のことですが、病気や健康状態によって制限が必要となるものが異なります。
【制限食は宅配サービスをおすすめする理由】
制限食を用意するためには、レシピなどを見て手作りする方法もありますが、継続して用意するには、宅配サービスの利用がおすすめです。
- <制限食を準備する方法>
- ・レシピなどを参考にして自炊
- ・料理キット・ミールキットを利用して作る
- ・レトルト食品
- ・宅配弁当
制限食は、自宅で手作りするといった方法もありますが、食材の計量などに手間が掛かるため、細かく食材の使用量を調整して調理するのは大変です。他の家族の分と別メニューにする場合、食事作りの労力には大きなものがあります。そのため、初めは厳密に食材の計量を行って制限食を作っていたとしても長く続かず、断念してしまうといったケースが少なからず見られます。
また、ミールキットを使用したとしても、一人分だけ別に用意するのは、調理の手間が掛かります。レトルト食品は、種類が限られるため、毎日の食事では飽きが来る可能性がある他、人によっては湯せんなどで温めたり、器に移したりすることが面倒に感じられるかもしれません。
こうした理由からも、無理なく制限食を用意して健康管理を行っていくためには、宅配弁当サービスの利用がおすすめです。
【宅配弁当の制限食の選び方のポイント】
制限食の種類にもよりますが、宅配弁当の制限食は、いくつもの会社で取り扱っています。宅配弁当を選ぶときのポイントとしては、次の3点が挙げられます。
- ・医師の指示通りの制限食を選ぶ
- ・無理なく続けられる金額のものを選ぶ
- ・自分の好みに合う制限食を選ぶ
宅配弁当の制限食には種類があり、病気や身体の状態に応じて、医師の指示に沿ったものを選ぶことが大切です。また、長期にわたって利用を続けていくためには、無理のない金額のものを選択することが必要です。この他、自分の好みに合った宅配弁当を選ぶことも、長く利用し続けていくためのポイントとなります。
医師の指示通りの制限食を選ぶ
宅配弁当の制限食には、さまざまな種類がありますが、病気によって制限すべきものや程度が異なり、身体の状態による違いもあります。そのため、カロリー、塩分、特定の栄養素をどの程度制限する必要があるのか、医師の指示に従うことが大切です。投薬などによる治療と併せて適切な制限食を選択することで、病気の症状をコントロールできることがあります。
無理なく続けられる金額のものを選ぶ
生活習慣病などの慢性疾患によって宅配弁当の制限食を利用する場合、一時的なものではなく、病気の症状をコントロールしていくためには、長期にわたって利用し続けることとなります。そのため、家計に対して宅配弁当の料金の負担が大きいと、続けていくこと自体が難しくなります。毎月の生活費の中で食費にかけられる金額を考慮した上で、無理なく続けられる金額のものを選びましょう。
自分の好みに合う制限食を選ぶ
宅配弁当の制限食は、提供する会社によって価格や味などに違いがあります。味覚は、人によって異なりますので、自分が「おいしい」と感じられる、好みに合ったものを選ぶことも大切です。
ただし、宅配弁当は、会社によってメニューや味付けなどが違う傾向にあるため、一社だけを長く利用していると飽きてしまう可能性があります。例えば、「昼食と夕食は別会社のサービスを利用する」あるいは「数カ月ごとに利用するサービスを変更する」など、複数のサービスを使うことも検討してみましょう。
【宅配弁当の制限食の種類】
高齢者などが利用する制限食の宅配弁当は、さまざまな病気や身体の状態に対応するために、いくつもの種類があります。宅配弁当の制限食の代表的なものとしては、次の4つが挙げられます
- ・ダイエット食・カロリー制限食
- ・塩分制限食
- ・糖尿病食
- ・腎臓病食
宅配弁当には、「常温タイプ」「冷蔵タイプ」「冷凍タイプ」があり、冷凍タイプを中心にネット通販で購入することも可能です。宅配弁当には、摂取するエネルギーを制限したカロリー制限食の他、塩分制限食、糖尿病食、腎臓病食といった種類があります。医師の指示の下、身体の状態に合ったものを選びましょう。
ダイエット食・カロリー制限食
ダイエット食・カロリー制限食は、1日のカロリーを制限する食事のことです。1日に必要なカロリーは、性別や活動量などによって異なるため、医師の指示に合ったものを選択することが大切です。カロリー制限食は、糖尿病、脂質異常症の他、メタボリックシンドロームなどといった肥満の人に向けた食事でもあります。
一例を挙げると、『まごころケア食』の「カロリー調整食」は、管理栄養士の監修による主菜1品・副菜3品の冷凍タイプのおかずのセットを全84種類も用意されており、電子レンジで温めるだけで手軽に食べられます。種類は、「7食セット」「14食セット」「21食セット」があり、配送のタイミングも選べます。
『Dr.つるかめキッチン』の「カロリー制限気づかい御膳」は、おかずのみの冷凍タイプで、日本内科学会の総合内科専門医である古家美幸先生の監修によるメニューが提供されています。
塩分制限食
塩分制限食とは、1日の塩分摂取量を「6g未満」に抑えた食事のことです。食材にナトリウムが含まれていることから、調味料として添加できる塩分は「5g程度」といった計算になります。一般的に塩分制限食は、少ない塩分で「おいしい」と感じられるように、「素材の味やだしの風味を生かす」「薬味をきかせる」「減塩しょうゆを使う」といった工夫をされています。
『ベネッセおうちごはん【冷凍】』の「塩分制限食」は、一食の塩分が「1.7g」に抑えられており、カロリー、食物繊維、コレステロールにまで配慮されています。
『ニチレイフーズダイレクト』は、「気配り御膳」の中に、塩分が制限されたメニュー「塩分を控えたい方向け お試し4食コース」が用意されています。
■ニチレイフーズダイレクト:塩分を控えたい方向け お試し4食コース
糖尿病食
糖尿病食は、糖質、カロリーを制限するための食事のことです。また、食物繊維を多く摂取することで糖質の吸収が緩やかになり、食事による血糖値の上昇を抑えられます。
『配食のふれ愛』では、常温タイプの「カロリー調整食」などを取り扱っており、おかずのみのタイプと、おかずとごはんのタイプを用意しています。
『まごころケア食』では、おかずのみの冷凍タイプの「糖質制限食」を用意しており、1食当たりの糖質は「15g以下」で、「240カロリー程度」に抑えられています。
腎臓病食
腎臓病食は、タンパク質や塩分などを制限する食事のことです。腎臓には、食事として摂取したタンパク質などを処理し、不要なものを排出する機能、体内の水分を調整する機能があります。
『ニチレイフーズダイレクト』は、おかずのみの冷凍タイプの「気配り御膳」の中から、タンパク質や塩分が制限された「たんぱく質と塩分を控えたい方向け お試し4食コース」を購入することができます。
■ニチレイフーズダイレクト:たんぱく質と塩分を控えたい方向け お試し4食コース
『配食のふれ愛』では、「たんぱく調整食」の取り扱いがあり、常温タイプで「おかずのみ」「おかずとごはん」「おかずとたんぱく調整米」から選択できます。
【まとめ】
制限食は、生活習慣病などによって、カロリー、塩分、栄養素の摂取量に制限のある人に向けた食事です。必要な制限食は、病気の種類や身体の状態によって異なるため、医師の指示の下で取り入れることが大切です。制限食を長期にわたって継続し、用意するためには、宅配弁当の利用を検討してみましょう。