介護食を売っている場所3選!特徴を基におすすめの購入先を紹介
「同居しておらず、頻繫にご飯を作りに行けない」「介助者側も高齢で、介護食を作る気力が保てない」など、さまざまな事情により、介護食を毎食手作りするのが難しい場合もあるでしょう。そんなときは、市販の介護食を利用するのがおすすめです。 しかし、市販の介護食がどこに売っているのか知らない方もいるでしょう。そこで本記事では、介護食が手に入りやすい3つの場所を紹介するとともに、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
■この記事でわかること
- ・介護食を売っている場所3つ
- ・場所ごとのメリット・デメリット
- ・介護食を買うおすすめの場所
介護食を売っている場所
介護食が手に入りやすい場所は、主に以下の3箇所です。
介護食を売っている場所 | 特徴 |
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スーパー・ドラッグストア・コンビニエンスストア | 営業時間内であれば、欲しいときに手に入る。ただしラインナップに限りがあり、飽きる可能性がある。小規模店舗には置いていない場合もある。 |
インターネット通信販売 | 好きな時間に多数の商品から選べ、買いに行く手間もないが、すぐに手に入らない可能性もある。 |
宅配弁当・食事サービス | 手作りに近い味わいや栄養バランスの整った食事が楽しめる。ただしコストが高くなり、配送エリアが限られることもある。 |
購入場所それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
スーパー・ドラッグストア・コンビニエンスストア
スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどの小売店では、介護用品コーナーで介護食を手に入れられます。
ユニバーサルデザインフードに基づいた、嚥下のしやすいとろみつき介護食の取扱いもあるため、近所で購入できる店舗を知っておくと便利です。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
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デメリット |
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メリット
小売店で介護食を購入するメリットは、営業時間内であればいつでも手に入れられるところです。
急に介護食が必要になったときなど、近くのスーパーやドラッグストアなどに足を運べば、好みの商品が1個単位から購入できます。 ドラッグストアなどでは管理栄養士が在籍していることもあるため、商品についての相談が可能な場合もあります。
デメリット
デメリットは、仕入れ状況が店舗ごとに異なり、ラインナップも豊富とはいえないところでしょう。決まった商品しか仕入れないことも多く、食べ続けるうちに飽きることも考えられます。
また購入するためには必ず店舗に足を運ぶ必要があり、手間と労力が必要です。
小規模な店舗や都心部のコンビニエンスストアなどでは、介護食の取り扱いがないことも多く、どの店舗でも確実に手に入れられるとは限りません。
レトルトのお粥であればどこでも手に入れられるかもしれませんが、おかずの取り扱いには限りがあります。
監修者コメント
レトルト食品を飽きずに食べるためには、アレンジをするとよいでしょう。たとえばとろみがついている“すき焼き”のような介護食に、ゆでうどんや温泉卵を加えるだけで、おいしさがグッと増します。
ネットショップ
ネットショップでも介護食を手に入れられます。インターネットで「介護食 通販」などと検索すると、容易に購入先を見つけられるでしょう。
決まった商品を購入したい場合、商品名で検索するとすぐにヒットします。楽天やAmazonなどの大手ネットショップモールだけでなく、介護食専門のネットショップも存在します。
メリット |
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デメリット |
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メリット
ネットショップで購入するメリットは、いつでも好きなタイミングで注文でき、買いに行く手間や持ち帰る手間が不要なところです。
どこにでも届けてくれるため、近くに小売店がない地域でも介護食が手に入れられます。
豊富な商品から選べ、1番安いショップを比較しながら購入できます。ポイントを貯められたり、セール期間に購入するとより安く購入できたりするのも魅力です。
レトルト商品のため保存期間も長く、セール期間にまとめ買いもできます。
デメリット
ネット通販ならではのデメリットがあることも覚えておきましょう。1個あたりの価格は小売店より安くても送料がかかり、総額では高くつくこともあります。
また、ショップによっては即日発送をしてくれることもありますが、到着するのは早くても翌日以降です。
ほしいと思ったときにすぐ手に入らないのもデメリットでしょう。離島や沖縄、北海道などはさらに到着日数がかかることも予想されます。
またほしい商品が1個単位で購入できるとも限りません。必ず最小の購入単位を確認して購入しましょう。
宅配弁当・食事サービス
自宅に弁当や冷蔵・冷凍の食事を届けてくれる宅配弁当や食事サービスでも、介護食を取り扱っています。
高齢化が進むなか、手軽に栄養のある食事が摂れる介護食の宅配サービスはニーズが増えており、全国でたくさんの業者がサービスを展開しています。メリットとデメリットを確認してみましょう。
メリット |
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デメリット |
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メリット
宅配弁当や食事サービスは、自分で作る手間なく、手軽に栄養バランスの整った食事を摂れるのがメリットです。自分では作らないようなメニューも入っているため、食の楽しみが広がるでしょう。
小売店で取り扱う介護食は種類に限りがありますが、宅配弁当は日替わり献立を採用していることも多く、バリエーション豊かな食事が楽しめます。宅配弁当はその日に作るためできたてが味わえますし、冷蔵や冷凍タイプも温めればできたてに近い味わいが楽しめるでしょう。
無料で試食ができる業者もあり、味付けや量が自分に合っているか試してから利用できる点もメリットです。自治体によっては宅配弁当などのサービスに対し、補助金を交付していることもあります。
デメリット
弁当や冷蔵の場合、保存期間が短いデメリットもありますが、裏を返せばできたてを味わえるといえます。
弁当や冷蔵はレトルト食品よりもコストがかかる場合もあります。しかし、自分で買い出しに行ったり、栄養バランスを考えて調理をしたりする手間がかからない点も踏まえると、コストパフォーマンスは優れているでしょう。
また、宅配弁当・食事サービスは一人ひとりの嗜好に合った食材や味付けではないものの、多数の業者があるため、比較しておいしいと思えるところを探せるでしょう。
シニアのあんしん相談室なら、全国の業者を比較したうえで宅配弁当・食事サービスを申し込むことが可能です。食べ比べたうえで契約できたり、まとめて資料請求ができたりします。
お住まいの地域によっては配達可能エリア外であったり、土日祝日の配送には対応していない可能性もありますが、シニアのあんしん相談室では配送エリアや配送日の確認も行えます。
監修者コメント
宅配弁当・食事サービスの献立は管理栄養士が監修していることが多く、栄養バランスはお墨付きです。日々の献立を考えるヒントにもなります。
弁当や冷蔵タイプは受け取りが見守り代わりにもなります。冷凍タイプはストックが可能なので、いざというときに役立ちます。
【結論】介護食はどこで買うのがおすすめ?
どの購入先にもメリット・デメリットがあるため、1箇所に絞らず併用するのがおすすめです。
例えばお昼は宅配弁当で、朝夜はレトルトの介護食を食べるとします。レトルト食品は基本的にネット通販でまとめて購入し、ストック切れや買い物の際についでにスーパーで購入する流れにすれば、以下のようにデメリットを補い、メリットを最大限活かすことが可能です。
【補えるデメリットの一例】
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【得られるメリットの一例】
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それぞれのデメリットを補えるよう、購入場所を上手に使い分けてみてはいかがでしょうか。
介護食を売っている場所【まとめ】
介護食は主に「スーパー・ドラッグストア・コンビニエンスストア」「ネット通販」「宅配弁当・食事サービス」の3箇所で手に入れられます。
スーパーなどの小売店では営業時間内であれば、好きな商品を好きな数購入できますが、ラインナップが限られているため飽きる可能性があります。
ネットショップでは24時間いつでも購入でき、商品を買いに行ったり持ち帰ったりする手間が省けます。ただし送料がかかったり、ほしいときにすぐに手に入る訳ではありません。
宅配弁当・食事サービスは栄養バランスの整った、バラエティー豊かな食事を届けてもらえます。味の好みやボリューム、配送エリアなどを確認する必要があるため、比較して納得した上で申し込むとよいでしょう。
それぞれメリット・デメリットがあるため、1箇所に絞らず使い分けるのがおすすめです。
シニアのあんしん相談室は全国の宅配弁当・食事サービスを比較して、試食を申し込んだり資料請求ができたりします。数多くのサービスから自分に合った業者を選ぶためにも、シニアのあんしん相談室をぜひご利用ください。
監修者コメント
宅配弁当・食事サービスの献立は管理栄養士が監修していることが多く、栄養バランスはお墨付きです。日々の献立を考えるヒントにもなります。
弁当や冷蔵タイプは受け取りが見守り代わりにもなります。冷凍タイプはストックが可能なので、いざというときに役立ちます。
監修
相田すみ子
寮生の栄養管理、老人保健施設、内科・整形外科などで経験を積んだ後、フリーの管理栄養士兼ライターとして活動。
今日より少し健康になれるレシピを開発したり、体と栄養の関係について多くの人に伝えたりするために、コラム執筆、本の執筆協力などを行っている。